NISA口座の金融機関変更ガイド：スムーズな手続き方法
tokotokoinvest 編集部
皆さん、こんにちは！「NISA口座を開設したけど、やっぱり別の証券会社に乗り換えたいな…」「もっと良いサービスや商品があるって聞いたんだけど、どうすればいいの？」そう考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。一度開設したNISA口座でも、ご自身の投資スタイルやニーズに合わせて、より最適な金融機関を選び直したいと思うのは当然のことですよね。この記事では、NISA口座の金融機関をスムーズに変更するための手続き方法と、その際の注意点について、一緒に考えていきたいと思います。
非課税投資のチャンスを逃してしまった！？
「NISA口座の金融機関変更」と聞くと、なんだか手続きが複雑そう、途中で投資できない期間ができるんじゃないか、といった漠然とした不安を感じる方もいるかもしれませんね。せっかく始めたNISAなのに、手続きでつまづいたり、非課税メリットを一時的に活かせなくなったりするのは避けたいと思うのは当然のことだと思います。私もそうでしたが、手続きと聞くと、少し身構えてしまうものです。
もしこの「金融機関変更の手続き」について詳しく知らずにいると、思わぬところで時間がかかってしまったり、非課税投資のチャンスを逃してしまったりする可能性も出てきてしまいます。でも、ご安心ください。ポイントを押さえれば、金融機関の変更は決して難しいものではありません。皆さんの大切な資産形成を、より有利な環境で進めるためにも、この機会にしっかりと知識を整理していきましょう。
口座変更の「スムーズ」な進め方
それでは、皆さんが抱えているであろう疑問を解消し、NISA口座の金融機関をスムーズに変更するための手続き方法と、その際の注意点について、具体的な解決策を段階を追って見ていきましょう。
変更は「年単位」のルールを忘れない
NISA口座の金融機関は、1年に1回だけ変更できます。ただし、変更できるのは「その年（当年）のNISA口座で一度も買い付けを行っていない場合」に限られます。「え、そうなの！？」と驚かれた方もいるかもしれませんね。これは、金融機関変更において最も重要なルールなので、しっかり覚えておきましょう。
- その年にNISA口座で買い付け済みの場合： たとえ少額でも、その年のNISA口座で一度でも買い付けを行ってしまっている場合、その年に金融機関を変更することはできません。変更できるのは、翌年以降になります。
- まだ買い付けを行っていない場合： その年のNISA口座で一度も買い付けを行っていない場合は、すぐに金融機関の変更手続きを進めることができます。
つまり、もし今年中に金融機関を変更したいと考えているなら、まずは現在NISA口座を持っている金融機関で、今年投資をしていないかを確認することが第一歩です。
変更手続きの「シンプルな」流れ
NISA口座の金融機関を変更する際の手続きは、主に以下の3つのステップで進みます。
- 現在NISA口座を持っている金融機関に連絡する： まずは、現在NISA口座を開設している金融機関（A社としましょう）に連絡し、「金融機関変更をしたい」旨を伝えます。すると、「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」という書類を発行してくれます。この書類は、新しい金融機関（B社としましょう）で口座を開設する際に必要になる大切な書類です。
・この際、A社で保有しているNISA銘柄をどうするか聞かれることがあります。原則として、保有しているNISA銘柄を新しい金融機関に移管することはできません。非課税期間が終了するまでA社のNISA口座で運用を続けるか、売却するかを選択することになります。 - 新しいNISA口座を開設したい金融機関に申し込む： 次に、口座を開設したい金融機関（B社）にNISA口座開設の申し込みをします。この時、A社から送られてきた「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を提出する必要があります。
- 税務署の審査と口座開設完了： B社が提出書類を税務署に送り、税務署の審査が完了すると、B社でNISA口座が開設されます。この審査には通常、数週間程度かかります。審査が通れば、いよいよ新しいNISA口座で投資を開始できます。
少し手間がかかるように感じるかもしれませんが、一つ一つのステップを焦らず進めれば大丈夫ですよ。
変更期間中の「投資の空白」を理解する
金融機関の変更手続きを行っている間は、残念ながらNISA口座での新規の買い付けはできません。手続きが完了するまでに、数週間から1ヶ月程度かかる場合があります。この期間は、非課税投資のチャンスを一時的に逃してしまうことになります。
【対処法】計画的な変更がカギ
- 買い付け予定がない時期を選ぶ： もし可能であれば、新規の買い付け予定がない時期や、市場の変動が落ち着いている時期を選ぶと良いでしょう。
- 課税口座の活用も検討： どうしてもこの期間に投資したい銘柄がある場合は、一時的に特定口座などの課税口座を利用することも検討できます。ただし、その場合は、通常通り利益に税金がかかることに注意しましょう。
私の経験から言えるのは、「少しの手間をかけてでも、ご自身にとってより良い環境に身を置くことの重要性」です。もし今の金融機関に不満があるなら、この機会に真剣に乗り換えを検討してみる価値は十分ありますよ。手数料の安さや商品ラインナップの豊富さは、長期的なリターンに直結するため、もし現在の金融機関に不満があるなら、積極的に変更を検討すべきですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか？NISA口座の金融機関変更について、少しでも皆さんの疑問が解消されたでしょうか。手続きにはいくつかのルールがありますが、それらを理解し、計画的に進めれば、決して難しいことではありません。
